第5回(2007年) 8月24日(金) 10:30〜
ありのままの命にカンパイ えんとこ   伊勢真一 演出作品

撮影/安井洋一郎 音響/米山 靖 音楽/横内丙午 録音/渡辺丈彦 照明/三浦方雄 
企画/岩永正敏 制作/野口香織・大場健二・篠塚昌述 制作進行/助川 満 タイミング/笠原征洋 絵/山下菊二 
製作協力/ケア生活くらぶ・立教大学・東京都立城南養護学校・高島平はすのみ教室・臨海セミナー・
ヒポ コミュニケーションズ・東京テレビセンター・読売スタジオ・ヨコシネD.I.A 
製作/映画「えんとこ」製作委員会・一隅社・クロスフィット 
テーマ曲/不屈の民(SERGIO ORTEGA & QUILA PAYUN)(1999年 100分)

えんとこ   「えんとこ」は縁のあるトコ。寝たきりの障害者、遠藤滋のいるトコ。

25年振りの再会が始まりでした。
私は12年間撮り続けて完成させた映画「奈緒ちゃん」を是非観てもらおうと、
大学時代の友人、遠藤滋を訪れ、ベッドに寝たきりの彼と出会いなおすことになったのです。
彼は、寝たきりの生活をもう10年近く続けていると言います。
不自由な体を引き受けながら、自立したいという強い意志を持ち介助の若者達の力を借りて、一日一日を丁寧に生きている彼の姿に、心を動かされました。
一日24時間三交代、介助の若者達の存在抜きに遠藤は生きてゆけません。
若者達は、遠藤とかかわることで、実に生き生きとした表情を垣間見せてくれます。
命を生かし合う関係、とでも言うのでしょうか。
撮影が始まって3年目の夏、遠藤と若者達につきあって、伊豆の海に行きました。
海の中で若者達に支えられながら、歩こうとする遠藤の姿を目のあたりにして、
3年間の日々の営みの記録を、映画としてまとめてみようと思いたったのです。
自分の足で歩こうとする遠藤のように、私は生きようとしているだろうか。
「えんとこ」と呼ばれるささやかな、けれども切実な居場所の空気のようなものが伝わればそれでいい…。